基礎知識

勝手にリボ払いになるのはどうして?理由・原因や確認・解除方法や返済できなくてヤバイ時の対処方法等解説

「リボ払いの申込みをしていないのに、勝手にリボ払いになっている」
「1回払いと伝えてカードを利用したのに、リボ払いになっているのはなぜ?」

カードの利用明細を見てはじめて、このように驚いた方も少なくないのではないでしょうか。

リボ払いとは、毎月の支払いを一定の金額におさえながら返済していくというもので、毎月支払い金額に変動がないため家計の管理がしやすいなどのメリットがある反面、手数料の負担が大きくなったり、払期間が長期化しやすい、というデメリットもあります。

勝手にリボ払いになることはありませんが、なぜ設定したつもりがないのにリボ払いになってしまうのでしょうか?

この記事では、リボ払いになってしまう理由それを防ぐための注意点リボ払いを解除する方法、返済を楽にするためのポイントなどを解説していきます。

この記事でわかること
  • 勝手にリボ払いになることはない
  • ポイントキャンペーンは内容を理解してから申し込みをする
  • リボ払い専用カードはリボ払い以外での返済はできない
  • 望まないリボ払は今すぐ解除
  • 自動リボ払いのままだと利息(支払手数料)がヤバイ
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勝手にリボ払いになってる原因・理由はどうして?

自分ではリボ払いを申し込んだつもりがないのに、気がついたらリボ払いを利用していて驚いた、という声が増えています。

最近は紙ベースの利用明細書発行が少なくなり、その変わりに専用ウェブサイトから利用明細を確認する方法が一般的になりました。

スマホでも確認できるから便利になるのかと思っていたら、パスワードの入力が必要で反対に手間がかかったり、パスワード自体を忘れてしまうということもあり、明細内容を確認するのが面倒に感じる場面もあります。

どうにか久しぶりに明細内容を開いてみたら、ずっと前からリボ払いを利用していたという事実に気がついた、ということも。

結論から言うと、勝手にリボ払いになるということはありません。

ではなぜ、このようなことになってしまうのでしょうか?ここでは、その原因や理由について解説していきます。

新規作成時の初期設定がリボ払いだった

クレジットカードの種類によっては、新たにカードを作成する際の初期設定がリボ払いになっていることがあります。

また、申し込みをする際にチェックが入っているサービスがリボ払いのことだと気がつかないまま手続きしてしまったり、特にキャンペーンを利用する場合、名称を見てもリボ払いのことだと分からずに自分でチェックを入れてしまっていた、ということもあります。

このような場合は、リボ払いにするつもりがなくても、カードを利用すると自動でリボ払いになってしまい、「勝手にリボ払いになってる?」と思ってしまう原因になります。

特に新たにカードを作成する際には、

  • リボ払いが初期設定になっていないか?
  • 気がつかないでリボ払いサービスにチェックを入れていないか?

などに、十分注意することが必要です。

条件つきリボ払いで条件を超えていた

カードの支払額があらかじめ自分で設定しておいた金額を超えてしまった場合は、自動的にリボ払いへ変更される、という条件付きリボ払いサービスがあります。

このサービスに申込したことを忘れてしまうと、支払額が多くなった月に「勝手にリボ払いになってる?」と驚いてしまうことになりかねません。

dカードの「こえたらリボ」の場合、例えば毎月の支払額を3万円までに設定しておくと、カードの利用金額が設定額の3万円を超えたときだけ、超えた分は来月にされます。

dカードのこえたらリボで5万円利用した場合

  • 1回目の支払額は3万円
  • 翌月の支払額は2万円+その手数料となります。

こえたらリボを新たに設定することで、ポイントがもらえるなどのキャンペーンも実施されています。このようなキャンペーンは、内容を十分に理解した上で申込みするようにしましょう。

dカード こえたらリボ

入会時やキャンペーンメールでお得に釣られて申込みをした

新規入会でカードを作ると、お得なポイントがたまるというキャンペーンが各社からでていますが、その中にはリボ払いの申し込みや利用が条件となっているものが多くあります。

また既に利用しているカード会社から、いまの利用残高をリボ払いに変更することで、ポイントやギフトカードがプレゼントされるといったキャンペーン案内が届くこともあります。

例えば楽天カードでは、新規入会者には「自動でリボ払い」に登録して利用をすることで、最大5,000ポイントプレゼントといったキャンペーンや、カードを利用中の方には、分割払い・リボ払いを利用すると、人数限定ですが10,000ポイントのプレゼント、といったキャンペーンを頻繁に行っています。

お得に釣られて、条件をよく確認しないままこのようなキャンペーンを利用すると、「勝手にリボ払いになっている」という勘違いを招く原因になります。キャンペーンは内容をよく理解した上で申込みすることが大切です。

楽天カード 自動リボサービス

リボ払い専用カードだった

リボ払い専用のカードだと気がつかないで作成し、利用してしまっていた、ということもあります。

リボ払い専用カードとは、支払方法がリボ払いに限定されているカードで、一括払いや分割払いなどのリボ払い以外の支払いは、一切できないカードです。

リボ払い専用カードには以下のものがあげられます。これらのカードを利用するとすべてリボ払いになりますので、理解した上で使用することが大切です。

三井住友カード RevoStyle(リボスタイル)

リボ払い手数料9.8%のカードです。リボ払い手数料の請求がある月はポイントが2倍になるなどの特典があります。

イオンカード イオンスマートペイカード

手数料の優遇サービスや、イオンで利用すると、WAON POINT2倍や割引などお得な特典があります。手数料の優遇サービスもあります。

ライフカード ライフカード Stylish

AUTOリボが自動付帯されているカードです。また、年会費が無料で、お得なポイントサービスもあります。

リボ払いというサービス名ではないのでわからずに申し込んでいた

リボ払いサービスの中には、一見、リボ払いのことだと分かりにくいサービス名のものもあります。内容をよく理解した上で利用することが大切です。

リボ払いサービスには、以下のものがあります。

JCBカード 支払い名人

ショッピング1回払いで利用したものが自動的にリボ払いになるサービスです。対象のキャンペーンの抽選口数が2倍になるという特典もあります。

MUFGカード 楽Pay(らくペイ)

こちらは毎月の支払金額を自由に決められるリボ払いサービスで、好きな時に事前返済ができるものです。

三井住友VISAカード マイ・ペイすリボ

こちらも1回払いで買い物したものがすべてリボ払いになるサービスです。また、リボ払い手数料の請求がある月は、ポイントが+0.5%になるメリットがあります。

勝手にリボ払いになっていないか確認と解除方法

では実際に、いま手元にあるクレジットカードのリボ払い登録はどうなっているのでしょうか?

望まないのにリボ払いを利用してしまっている場合は、支払わなくてもいいはずの手数料を毎月負担していることになります。

毎月の支払金額が一定で、家計の管理をしやすいのがメリットのリボ払いですが、利用していることに気がつかないままでいると、15%前後の手数料負担が増え続け反対に家計をどんどん圧迫してしまいます。

早急に確認しなければ、安心してカードを利用することができません。

そこでここでは、勝手にリボ払いになっていないかどうかを確認する方法、そしてもしもリボ払いになっていた場合の解除方法について、解説していきます。

楽天カードのリボ払い確認・解除方法

楽天カードで、リボ払いを利用しているかどうかを確認するには、会員向けウェブサイト「楽天e-NAVI」を利用します。

楽天e-NAVIの「サービスご利用状況」のところで「自動でリボ払い」を選ぶと、「自動リボの登録・解除」が表示されるので、そこで確認することができます。

登録されている自動リボ払いを解除するには、同じ「自動リボの登録・解除」のところを表示させて、そこから解除の手続きを行います。

操作方法がよく分からないという場合には、「楽天カードAIチャット」を利用してリアルタイムで質問することもできます。

AIチャットは、困ったことや分からないことに対して自動で答えてくれるもので、24時間年中無休で対応しているので安心です。

セディナCFカードのリボ払い確認・解除方法

セディナCFカードでは、会員向けウェブサイト「セディナナビ」、スマートフォンアプリ「セディナアプリ」、「自動音声対応サービス」などのサービスがあります。

リボ払いを利用しているかどうかを確認する方法は、ネット上では見つけることができませんでしたが、カードご利用明細書の見本には「リボ払いご請求明細」の欄があるので、そちらで確認できるはずです。

登録されている自動リボ払いを解除する方法は、オペレーターによるアンサーセンターのみです。カードを手元に用意したうえで、下記の電話番号にかけて手続きしてください。また、カード名義本人からしか受付してくれませんので、ご注意ください。

固定電話からの場合 ▶ 0120-086-315

携帯・スマートフォンからの場合 ▶ 052-300-1515 ※有料通話

※オペレーターが対応する時間の9:30~17:00にかけてください
※混雑しやすいのは、毎月6日~10日と26日~月末にかけてです。

三井住友カードの勝手にリボ払いの確認・解除方法

三井住友カードで、リボ払いを利用しているかどうかを確認するには、会員向けウェブサイト「Vpass」を利用します。

Vpassの「リボ払いご設定内容」のところを開くと、リボ払いご利用枠やご利用残高、ご返済可能額、手数料率、ご利用方法、お支払いコースなどを確認することができます。リボ払いを利用している場合は、利用残高が表記されます。

またVpassからご利用明細書を見ることで、過去15ヶ月分のリボ払い明細を確認することができます。

登録されている自動リボ払いの解除についても、Vpassから手続きができます。ただし、リボ専用カードやRevoStyleなどのマイ・ペイすリボ専用カードの場合は、Vpassでは手続きすることができません。

リボ払い残高・返済がヤバイ時の対処方法

リボ払いは、毎月の支払金額が一定なので家計管理がしやすい一方で、残高に対する感覚がマヒしやすく、気がついた時には、リボ払いの残高が膨らんでいて、この先の返済がヤバイのでは?と不安になることもあるかもしれません。

もし、リボ払いの利用残高が50万円だと、15%の手数料で計算した場合、1年間で75,000円もの手数料を支払うことになります。

毎月1万円を返済していたとしても、手数料が高いので元金がなかなか減っていきません。

リボ払いは支払い期間が長期化して、支払う手数料がどんどんかさんでいき、いつまでたっても返済が終わらない、という状況に陥りやすくなります。

ここではそのような、返済がヤバイ時と感じた時の対処方法について、ご紹介していきます。

利息を減らす為に返済期間を短くする

リボ払いは返済期間が長くなればなるほど、支払う利息や手数料の金額も多くなってしまいます。もし、設定してあるリボ払い支払金額が低めの場合は、月々の払金額を増やすことができないか検討してみましょう。

月々の支払金額を高くすることで、返済する期間が短くなり、支払う利息や手数料の負担を減らすとができます。もちろん、借入残高が減るのも早くなります。

支払金額を変更する方法は、カード会社によって違いがあります。会員向けウェブサービススマホアプリなどからできる場合や、電話での手続きが必要なこともありますので、カード会社への問合せが必要です。

ただし、毎月の支払金額が増えることで、日々のやりくりに問題が出ることはないか、あらかじめ慎重に検討するようにしましょう。無理のないプランで返済していくことが最も重要です。

一括返済、繰上げ返済を目指す

臨時収入があったり、まとまったお金が手元にある場合は、リボ払いの一括返済やリボ払いの繰り上げ返済を検討してみるのがいいでしょう。

一括返済とは、借入残高すべてを一度に支払いすることです。

返済してしまうと、月々の支払いがなくなるのはもちろんですが、それ以降の手数料もかからなくなるので、リボ払いで支払い続けるよりも総支払金額をグンとおさえることができます。

ただし、貯金などを使って一括返済をしたことで、かえって生活に余裕がなくなってしまった、ということがないように、よく検討して計画的に行いましょう。

また、家計にいくらかのゆとりがあるけれど、まとまった貯金が減ってしまうのは不安、という場合は、借入残高の一部を繰上げ返済する方法があります。

繰上げで支払った分は元金の返済にあてられるため、手数料の金額をおさえることができます。

どちらも今すぐには難しい、という場合も、例えば今度の賞与の一部を返済にあてるなど、元金を少しでも減らすことを目指して、支払金額の負担を減らしましょう。

任意整理の前に借金の減額診断をしてみる

任意整理などの債務整理が必要かどうかの検討に入る前に、今ある借金を減らせるかどうかを診断する無料サービスがあります。

どなたでも手軽に受けられるこのサービスは、3つの質問に答えるだけで、借金の減額が可能かどうかを判断してくれます。

「借入金額」「借入期間」「返済状況」の3点について、選択方式で答えると、過払い金請求ができるかどうかも含めて、結果をメールで届けてくれます。

毎月の返済がきつい、毎月返済しているのに借金が減らない、返済を滞納しているなどの場合、借金が減ることで毎月の返済額がおさえられたりと、状況が変わってきます。

ただしこのサービスは、借金減額ができるかを診断するもので、実際に債務整理をするものではありません。

勝手にリボ払いによくある質問

なんで勝手にリボ払いになるの?

勝手にリボ払いになることはありません。

それなのにリボ払いになってしまう原因はいくつかりありますが、初期設定がリボ払いになっていたことに気がついていなかったり、申し込みをする際にチェックが入っていたサービスがリボ払いのことだと分からずに手続きしてしまうこともあります。

また、ポイントがもらえるキャンペーン内容をよく確認しないままチェックを入れてしまったり、他には、作ったカードがそもそもリボ払い専用だった、とうこともあります。

新たにカードを作る際にはキャンペーンの利用も含めて、内容をよく確認することが必要です。

自分がリボ払いかどうか確認する方法は?

自分の持っているカードがリボ払いの設定になっているかどうかを確認する方法は、カード会社によって違いがあります。

例えば、楽天カードの「楽天e-NAVI」や三井住友カードの「Vpass」ような員専用ウェブサイトで確認できるものもあれば、セディナCFカードのように、カードのご利用明細で確認できるものもあります。

それ以外のカードで、ウェブサイトやカードご利用明細書などで確認できない場合は、カード会社に問合せしてみましょう。

リボ払いはどうしてヤバイのですか?

リボ払いがヤバイと言われる大きな理由は、手数料が高いということです。リボ払い手数料は、多くのカードで15%程度となっています。

例えば、10万円をリボ払いで利用した場合の1ヶ月の手数料は、100,000円×15%÷365×30=約1,233円となります

月々のリボ払い返済額を5,000円に設定してある場合、元金の返済分は5,000円-1,233円=約3,767円のみとなります。

手数料の金額が大きいことを理解しないまま、毎月支払っているからと安心していると、いつまでたっても返済が終わらない、ということになってしまいます。しくみをよく理解して、必要がなければすぐ解除するようにしましょう。

リボ払いを解除するとどうなりますか?

リボ払いを解除したあとは、カードを利用したときに自動でリボ払いになることはなくなります。一回払いや分割払いなど、自分で選択した方法で支払うことになります。

ただし、それまでリボ払いしていた分のご利用残高に関しては、支払方法が変更されることはありません。解除の手続きをしたあとも、そのままリボ払いでのお支払いが続きます。

リボで支払うこと自体をやめてしまいたい、という場合は、その分の残高を一括で返済するしか方法はありません。

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この記事の監修者 山口奏太
自己紹介 金融WEBメディア運営・管理経験を活かし「お金借りる今すぐナビ」の編集・監修を担当。FP技能士3級・少額短期保険募集人取得。現在貸金業務取扱主任者・クレジット債権管理士の資格取得にも前向きに取り組んでおり、借り入れに関する疑問や不安に応えるため、常に正確で専門的な情報提供に努めています。
事業所 株式会社トイント
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